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なんとなくの毎日を、書きたいときに。

空気のひと

帰りは最寄駅からゆっくり歩いて、霧雨の中少し寒かった。

10分ほど歩いたところの信号で、横断歩道の向かいに見慣れた歩き方の人が僕と平行に歩いているのに気づく。

こちらには、まだ気づいていないようだ。

 

正面の信号が赤になった。

往来する車にモールスを思いながら、もうすぐで変わりそうな歩行者信号を確認して、静かになった車道から君に視線を移す。

ようやく、こちらに気づいたようだ。

少しだけ、笑ったように見えた。

信号が青になっても、こちら側に渡ってこない。

迎えに行った方がいいのかもしれない。

迎えに行っても大丈夫か。

迎えられても、大丈夫か。

 

いささか疲れたけれど、なんとか生きてる。

早めに寝ないとね。

おやすみなさい。

 

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雨、もう止んでるぞ。

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