わらしといくらの怪

変に思う人もいるかもしれないけど、UFOとか幽霊とか、個人的にけっこう信じてたりする。

生きていれば、よくわかんないことに出くわすもの。

もう、わかんないもんは意味わかんない。

ただ僕の場合は「よくわからないこと」が怖いから、自分の中で無理やり「そういうもんか」って思って、ちょっと楽になったりしてるとこある。

小さい頃は、いろんなものが怖かったですね。

実家が高速道路に近くてそのせいか家がよく軋んでたんだけど、昔はそれが怖くて怖くてしょうがなかった。

もちろん親にも話したけど、親は「わらしだよ。わらし」って言う。

今思えばなんだよわらしってって感じだけど、小さいときに言われたもんだから、「ああ、わらしなのか」ってなったんだよね。

しばらく経ってから「座敷わらし」について小学校の先生が話したことがありました。「座敷わらしがある家は笑顔が集まってる家だから、座敷わらしがいることは幸せなんだよ」って。

みんな信じてないっぽかったけど、まだ単細胞だった少年にはなんだか嬉しかったな。

こんな微笑ましいくらいで終わればいいんだけど、中途半端に世の中を知ったときによくわかんないものに出くわすと本当に怖い。

学生時代に、最寄駅の広場ですごく綺麗な形のいくら軍艦が落ちてたことがあった。地面に座ってる感じだった。

初めは、「あぁ誰か落としたんだ。魚として生まれる前にハトに食われるのはどんな気持ちなんだろう」で済んだけど、しばらく経ってからもう一回その事象に出会ったときは鳥肌がたった。

場所は前回と違うけど、全く同じ見た目な気がしてならない(もとい、いくら軍艦個体の見分けはつかない)。またちゃんと座ってるし。

今度は勇気を出して落ちてた枝で触ってみたけど、しっかりした弾力の美味しそうないくらだった。

意味がわからない。

本当に怖かった。

誰か置いてるのか、現代アート、フラッシュモブ、この短期間にキュポラ広場で誰かがいくら軍艦を複数回落とす可能性、いろいろ考えたけどどれもしっくりこない。

でもしばらく考えて、まあいっかってなった。

そういうもんなんだなって思ったら、意外に楽なもんだよね。

細かいこと気になっちゃって困ってる人は、まあいっかの精神を持つといいかもしれません(自戒)

UFOだってなんだって、いるかもしれないしいないかもしれない。

そんな感じが僕にはちょうどいいです。平和だし。

自分にとって面白いことは、じっくり見つめたほうがいいと思うが。

たまに変なことあると楽しいけど、いっつも変なことばっかだと自分が変なんじゃないかって思っちゃうよね。

考えすぎ？いや、よく言われるんだけど・・・。

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どうしても理解できない、完全に自分の範疇を超えた事象に遭遇したとき、人はTwitterを開くんだぜ。

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